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ハチミツ ー単花蜜と百花蜜ー

おかげさまで、「松香ハニーさくら」は、好評を得ましたが、それにまつわる報告をさせて下さい。
玉川学園7丁目に「シャロームの家」と呼ぶ知的障害者のための通所施設がありました。
正式には社会福祉法人紫苑の会の運営するこの施設が、町田市などの支援を得て、金森地区に施設を移した際に後援会ができ、私(松香)はご縁があって、その後援会長を受けています。
その施設の機関誌「シャローム通信」12号に標記のタイトルの一文を寄稿しましたので、ご紹介します。
今年(2013年)4月11日に「松香ハニーさくら」を採蜜しました。春早い玉川学園のサクラに合わせて冬の間に群の手入れをして備えておくのです。
手入れを担当してもらった干場(ほしば)さんの会心作となりました。
わかりやすく言えば桜餅の匂いのする蜜でした。
サクラ蜜として売り出したところ,大変好評でしたが、「どうやってサクラの蜜を集めさせるのか」という問い合わせを沢山もらいました。
世にレンゲ蜜、アカシア蜜、など植物名をつけた蜜がありますが、これらは一種類の花から採ったということで単花蜜と呼ばれています。が、ミツバチが示し合わせて私たちのために採りに行くわけではありません。
良い蜜源(糖度の高い蜜が沢山ある例えばレンゲ畑やニセアカシアの森)を見つけたはたらきバチは、巣に戻るとそれをなかまに報告します。
収穫ダンスを踊って、巣からの方角とおよその距離を知らせるのです。
次々のハチが同じダンスを踊ると、結果的に全員が?同じ蜜源に行って単花蜜が得られるのです。
ハチミツ中に入っている花粉を調べることによって、何の花から集めた蜜かを知ることができ、レンゲでは90%以上の純度のものもあります。
色々な花が咲き乱れるところでは意見が分かれるのでしょう、百花蜜と呼ぶ混合蜜になりますが、それが本物だと言う人も多いです。色々な味のハチミツをお楽しみください。

松香ハニーの糖度をチェックしているミツバチ先生
ミツバチ先生(松香光夫)
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- Date : 2013-08-12 (Mon)
- Category : ミツバチ先生通信