
続きは「ハニーウォーク」のご説明から。
ハニーウォークは今回のイベントを後援して頂いた
「NPOみつばち百花」さんが、
『あなたの町の蜜源・花粉源植物を探そう!』と始めました。
佐々木正己教授は色々な町でハニーウォークを指導されています。
その様子を
「ハニーウォークのすすめ」でご覧頂けます。
会場のさくらんぼホールに咲いている花から始まり、
道端の草木、個人邸の庭の草木を、ミツバチの目線で見て歩きます。

花壇の「コリウス」にミツバチがやってきていました。
ミツバチはシソ科の花が大好きだそうです。
「アジュガ、オレガノ、グレゴマ、シソ、セージ、タイム、バジル、ヒソップ、
ミント、ラベンダー、ラミウム、レモンバーム、ローズマリー」みんなシソ科の植物です。
さぁ、シソの仲間でハーブ畑を庭に作りましょう!
町五小の屋上の「蜜源植物の花園」にオジャマしました。
ほんの15cmしか土が無いんです!でも蜜源植物は頑張って成長しています。
その中には蜜源植物じゃ無いものも・・と、佐々木教授から指摘が!

皆さんから「これは蜜源植物ですか?」と、歩きながら質問が・・
佐々木教授はそのひとつひとつに笑顔で穏やかに答えてくれます。
佐々木正己教授はミツバチと花に愛情を注ぐ素敵な方でした。

「金柑(キンカン)の木」を発見!ミツバチが大好きな蜜源植物だそうです。
金柑は子供の頃、風邪をひくと母に『食べなさい!』と言われて食べていた、
懐かしい思い出と結びついています。
今でも金柑と聞くと、口の中が酸っぱくなります。
「ユスラウメ」はサクランボのような実がなって、しかも美味しいらしい!
「スダジイ」はツキノワグマの食料にもなっているんだそうです。
「カクレミノ」は葉が大きく、目立たない花ですが、とっても良い蜜源植物だそうです。
「ヒサカキ」はツバキ科の蜜源植物、「ナツツバキ」もそうです。
「ヤブカラシ」は雑草(松香さんから『雑草と言う名の草はありません』と聞こえてきそうです)
のように扱われていますが、ミツバチにとっては良い蜜源で大好きだそうです。
「栗「の蜜は独特の香りですが_熊の大好物の蜂蜜!!プーさんが抱えている蜜壷の中は栗蜂蜜?
ドイツの針葉樹の森からは「樹液」を集めるんだそうで、これを甘露と言うそうですよ。
「ポプラ、白樺」からは蜜だけではなく、樹脂を集めます。
ご存知ですね「プロポリス」になります。

ミツバチの生態もいろいろ教えて頂きました。
1群のミツバチを合わせると飛翔筋が1kgにもなり、
それがフル稼働すれば600wの熱を出すんです。す・すごい!
スズメバチはミツバチの飛翔筋が大好物!
襲ってその場で解体して飛翔筋のある胴体だけもって帰るそうです!
松香邸のミツバチにも大量のスズメバチの襲撃がありましたが、
今はミツバチ先生に捕獲されて、300匹ほど焼酎に漬かっています。
蜜を吸ったら「蜜胃」に貯めて巣に運ぶ‥その重さは体重の半分にもなって、
1mlの蜜で1,000 kmも飛ぶんです。これもすごい!
都会のミツバチはライバルが居ないので、蜜と花粉の独占状態!
都会の養蜂が人気で、ハチミツが沢山採れるのはそんな事情だそうです。

蜜源めぐりの最後に松香邸のミツバチに会いに行きました。
スズメバチの襲撃もずいぶん少なくなったと聞いて、ホッとしました。
これからミツバチは飛翔筋を動かして、巣の中を30℃前後に保ちながら、寒い冬を乗り越えます。
帰り際、佐々木正己教授から「ハチミツ草」の種を頂きました。
種を蒔くのは来年の3月で、開花は7月~10月、花が少ない時期の貴重な蜜源!
ミツバチのために、松香邸の周囲1km以内を「ハチミツ草」でいっぱいにしませんか?
最後に_参加された方の感想は「とっても面白かった!」
「佐々木教授のお話は分かり易くて興味深かった」と大変好評でした。

佐々木正己教授、ミツバチ先生、ありがとうございました。
協賛頂いた
「芝生の会」「まちづくりの会」の皆様、ありがとうございました。
後援頂いた「NPOみつばち百花」代表の朝田くに子様、ありがとうございました。
ミツバチ@管理人